わたしたちの拠点である柏原にある中山道に面するN邸のリノベーション。改修前の住居は昭和30年代に建築されている。今度、建築主は故郷の生家へUターンするにあたり、外部・内部の改修を計画された。内部の間取りは、各室が壁で分断され動きにくく見通しがきかず、視覚的にも広がりのないものとなっていた。計画では、その壁を取り払い、西のキッチンから東の和室まで軽く仕切りながら、ワンルームとなるようにしている。
住居内にあった新築当時はかなり斬新なものであったと思われる『玄関スクリーン』、又『玄関土間の那智石のパターン張り』は家の記憶を継承するものとして大切に保存し、改修している。外観については、中山道柏原宿の面影を色濃くのこすまちの中で『熟練した手により、ディテールまできっちりとつくる』ことで、歴史のまちに敬意をあらわすものとしている。


低めの庇と格子で中山道側の表情をつくっている。

正面スクリーンと床の那智石のパターン張りは「家の記憶」として保存したもの。



右手に見える格子は耐震補強のため設置した木製格子である。




