O市の家・K邸新築工事(岐阜県)
・揖斐川沿いにある寺院境内に計画する住まいである。・新たな住まいは既存車庫の位置に建築するため、先ず車庫を解体 …
私達の設計する住宅の建築主は20代から60代までおよび、実に多くの年代の方と住宅についての話をします。
それは、住む人の価値観や人生観をできるだけ理解したいと考えるからです。ご家族のこと、仕事のこと、好きな時間のこと、老後のこと、夢見ていること、など、住まいのお話から住まいに直接関係のないお話まで、じっくりと伺いながら、私達の想いやこだわりもきちんとお伝えしていきます。対話を重ねるたび、イメージは熟成していき、やがて、住む人の想いがきめ細かに反映され又、設計者のこだわりも込めた住宅プランができあがります。又、そこに溜められた時間の積み重ねがお互いの信頼関係をもつくり上げてゆきます。こうして、建築に込められた時間と人の想いが建築の品格を生み出すように思います。
高性能な住宅設備は、現代社会の要求に応え快適に暮らす1つの道具かもしれません。しかし、そうしたものが、私達に訴えかける何かを内包しているでしょうか。質の高い空間とは、使っている素材が高級であるとか又、規模が大きいものであるとかではなく、「人を感動させる空間」があることだと思います。日々の暮らしの中で、感動できる空間があること、日常を過ごす「住まい」の中に気持ちの高揚する空間があること、これが、住む人の気持ち・体を元気にする。そんな感動できる空間がある家に暮らすことができたら、これほどすばらしいことはないと思います。
『建築家は語らなくても、よい建築は自ら語り始める』 ピーター・ズントー
人間は生活している中で、色々なことが起こります。その時々に空間が、自分の家族のように勇気付けてくれたり、励ましてくれる、そんな力を携えていたらすばらしいと思います。すばらしい自然に感動し、勇気づけられる。そんな機会が住まいの中に感じられる。そんな住まいを私達は追求しています。