大通寺
大通寺は長浜市内にある真宗大谷派の寺院である。 正式には無礙(むげ)智山(ちざん)大通寺といわれるが、一般に「長浜御坊」の名で呼ばれている。
大通寺に通じる表参道を中心に展開される「黒壁」は街並み保存による地域振興に成功し、年中、若者・女性の観光客で賑わっている。
大通寺の境内は重要文化財である本堂、大広間、客殿、長浜市指定文化財の新御座、山門、脇門(台所門)等、多くの歴史的建造物が集積している場所である。
本堂は、伏見城の殿舎であったものが、本願寺(東本願寺)の御影堂として用いられ、その後、現在地へ移築(1652~1654年)されたものと伝えられている。
脇門(台所門) 元長浜城の大手門。門扉には本能寺の変のとき、京極軍が放った矢や銃弾の痕が残る。
境内写真

右奥が脇門(台所門)、その奥に見えるのが山門
大谷会館の改修に併せて手前の5条線入りの塀を新たに設けている

東本願寺の山門を模して1808(文化5)年に起工し、32年間かけて建築され、1840(天保11)年に完成している


右より太鼓楼・本堂・大広間と並ぶ
本堂は伏見城の遺構を移築したと伝えられる。

大谷会館修復
大谷会館は建築から約90年が経過していた。大通寺境内整備の一環として大谷会館の修復、事務棟の新築がなされた。修復棟と新たな機能が付与された新築事務棟の融合した建築である。
そこは、歴史的建造物が集積し、100年近く新たな建築のされたことのない敷地である。その中で創る建築は重く深く厳しいものと認識され、構想は数年間かけて熟成されている。




大谷会館修復 竣工写真







